血液検査の 落とし穴
学生20代前半から後半ごろ ○○国立病院で医長付きの 秘書のような仕事をしていました
今のように パソコンなど普及しておらず 外来の診察の様子を記録したり 尿検査や血液検査など ピラーっとした それぞれの紙をカルテにのりではる仕事 内職のようでした(笑)
医長は 糖尿病専門の医師でしたから 眼底検査や腎臓検査 とても検査が多くて あの黄色の赤いふた<大阪名物だと最近しりました>のりで いつも手をベタベタにしてカルテに貼っていきながら
異常な数値に 赤丸をつける作業です 今なら印↑ ↓ 出てますけれどね(-_-;)
当時はもちろん 透析治療などなく 教育入院や自己検査などで 病気を知り病気と永く付き合う方法を 探りながら指導する そんな仕事 小児糖尿病の子供たちを集めてキャンプなどにも行きました
血液検査の結果は 今の自分の身体の状態を知ることができる 大切な検査です
医長室が相部屋で お隣が 血液内科の先生で そちらには 私設秘書のような 実は血液のご病気のある患者さん<女性>が いらして 一緒に仕事していました
その方は 頻繁に血液検査されていて 数値を見ながら体調の変化 一緒にいるときは 気をつけてみてあげてと その先生に言われていたので よく覚えています
仲良くなると 血液検査表を見ながら この週は何を食べて 何をしたか 運動制限もあったので無理は出来ませんが 色々なことを記録につけて 毎日 経過観察していました
治療で輸血もされていたので そんなときは急激に検査数値が上がります
もちろん貧血だから 血液検査数値が低いから 輸血されるのですが 血液が濃くなると 心臓にすごく負担がかかるようで バクバクするわと よく言われて その方のカルテに時間と心拍数 など症状を書いていました しかし時間が経つと 元気になられますが 血の巡りがよくなるせいか 肝臓に血液が回るためか 身体にかゆみがでます 次の検査では肝臓や 炎症の数値がとても上がります そうすると 先生が ○○にえさをやりすぎたなあと つぶやかれ、、、
数年後 暑い夏の日 その方は亡くなりました 五歳年上でしたが お名前は今でも憶えています 優しい薬剤師さんになってねといわれたことも まだまだ若く色々なことをしたいと ノートに書かれていました(-_-;)
こんな湿っぽいことを 書くつもりは なかったのですが 大幅に話しが それました
血液検査 数値の横並びに ↑↓ ついていますね 標準値 あるいは基準値より 上か下
ここに落とし穴があります 年齢に関係なく 基準値があるからです
先日91歳の男性は 糖尿病で数値が高いから 痩せて下さいと 診察たびに言われるそうです
私はお会いするたびに また痩せられましたか~と ご本人は うん痩せた ○キロと
もうそれ以上やせないで もっとしっかり食べて下さいと 話すのですが 医者にはもっとやせてと言われたと 足などは 私の腕くらい <まあ~なんと恥ずかしい例でしょう> の太さなのにです💦
以前 故永田勝太郎先生が へき地の高齢者医療に通い携われて 血液検査を集めると 皆さんお元気なのに 数値が異常値だと 笑いながら話しておられたことがあります
それらを 集めて論文発表もしたいと、、、 高齢者になると 代謝効率がわるくなるため 各部分の臓器がフルに稼働しているからではないかと 仮説を立ててお話しされていました
次回続きます
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さとちゃんのいる三友薬局みどり店 管理薬剤師 熱中症対策アンバサダー ちゃたにさとみ